きなことら

主に注文住宅とパニック障害について思ったことを書いていきたいです

共存編【第六話】強烈な緊張発作

 

🐯 前回までのあらすじ🐯

高校まではストレスフリーの元気ハツラツ、ご飯大好き人間でした。

大学受験二度の失敗により、初めての挫折と、胃腸炎パニック発作を経験。

 

大学に合格したものの、片道三時間の通学電車でより発作が頻繁に。

電車通学がなくなり楽しく生活していたら、次第に発作は消えていきました。

 

【第六話】強烈な緊張発作

 

緊張に耐えられない!

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大学四年生の春

 

美術の先生の教員免許をとるべく、教育実習へ三週間行きました。

 

 

可愛い高校生達。

 

いい子達ばかりでとても仲良くしてくれました。

 

中にはおませな男子もいました。

 

下ネタは本来乗っかりたいところを、立場上グッとこらえてスルーしました。

 

 

授業も真剣に取り組んでくれて、刺激溢れる充実した日々でした。

 

実習最後の週に、他の先生方に授業を見学される査定の日がありました。

 

大学からも教授が見に来られます。

 

 

台本も作ったし、何度かやった授業。

 

演劇で舞台に立つのと同じようなもの。

 

朝から余裕でした。査定は午後の授業です。

 

 

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しかし査定授業の直前10分前になって、急に今までに無い程の猛烈な吐き気に襲われたのです!

 

椅子から立ち上がれない・・・

机に突っ伏す私。

 

「ヤバイ!吐いてしまう。。。!」

 

「嫌だ!絶対嫌だ!助けて誰か・・・神様・・・神様」

 

視界は滲み、景色がぐわんと歪み回って、机を濡らしました。

 

 

しかし容赦無く移動する時間が来ました。

 

「絶対無理だこれ!!!!」

 

 

しかし体は勝手にスッと立って歩き始め、廊下を歩く。

 

無心で前を向いて。

 

次第に発作が消えていく。

 

記憶がないけど、沢山の先生方の前で笑顔で授業をやり遂げました。

 

 

「なんだったんだろさっきの・・・?」

 

演劇部では役者をやっていた。

 

舞台や大勢の人前で、一人で喋る事にも慣れていた。

 

 

今まで緊張して体調不良になったことなど一度もない。。

 

大会なんかは大きなステージで、むしろワクワクしていた位だったのに。

 

 

私の体は確実に悪く変わってしまったと実感した日だった。

 

少しのストレスや緊張に耐えられなくなっていたのだから。

 

 

仕事のやりがいと多忙

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その後は就活の面接などで緊張する場面は多々あったものの、

 

あの酷い発作に襲われることはありませんでした。

 

 

私は大学を卒業し、デザイン会社に勤め始めました。

 

一年目は本社で研修があり、地方で一人暮らしをしました。

 

 

仕事は残業がとても多く、一年目から23時までなんてザラでした。

 

慣れない土地に慣れない仕事。

 

さぞストレスでまた発作が起こるかと思いきや、杞憂に終わりました。

 

 

運良く人間関係に恵まれ、毎週観光もできて楽しいのです。

 

仕事だけどやりがいはあるし、お金をいただきながら勉強させてもらってる感覚でした。

 

 

常に皆で、上を上を目指していました。

 

やれば出来るようになって、とても嬉しかった。

 

カッコイイ自分を目指し、自信もついてきていました。

 

 

多少無理してでも若いからか、

 

夜更かしだろうと睡眠不足だろうとやれていました。

 

 

同期から借りた乙女ゲームをやりたいがために、

早朝に起きて一時間程ニヤついた後、出勤していました。

 

色んな意味で元気です。

 

 

甘いものがやめられない

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食事は自炊する暇はなく、平日はほぼ外食でした。

 

朝は菓子パンやおにぎりをコンビニで買って済ませました。

 

 

外食は栄養を気にして、定食屋に行くようにもしましたが、

 

次第に甘い物がやめられなくなっていました。

 

休日には好きなチーズケーキを買いに、わざわざ大きな駅まで電車に乗って行く程でした。

 

 

元々そこまで甘いもの大好きではなかったのに、

 

急にホールケーキを一人で食べる程好きになっていました。

 

 

よっぽど脳が疲れているんだなぁと思いました。

 

いくら食べても太らないし、不思議に思いました。

 

 

ポイント

健康面

・緊張に耐えられず、酷い発作に襲われた。(条件付発作、セロトニン不足の可能性)

・泣いて歩いたら発作が引いた。(副交感神経が優位になった)

・過労と寝不足が続いたが仕事はできていた。

・甘いものが沢山欲しくなった。(エネルギー不足の可能性)

・食べても太らなかった。(胃腸の消化吸収能力の低下)

 

精神面

・酷い発作に驚いたものの、その後は大丈夫だったので忘れた。

・慣れない土地や仕事や人間関係も、楽しくやれていた。

 

激しい発作に驚いたものの、その後何度も緊張の場面を越えられたので、この時はトラウマになることはありませんでした。

 

原因も全くわからないし、そもそも病気なのかもわからないし、病院にも行かずほっといてました。

 

体が求めてくる、美味しい好きなものを好きなだけ自由に食べていました。

体は何で構成されているか、何が必要か?

微塵も考えていませんでした。

 

次第に食生活の乱れとストレスが、徐々に発作を何度も引き起こしていくようになるのです。

 

 

⭐️ 第七話に続きます⭐️

 

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