きなことら

主に注文住宅とパニック障害について思ったことを書いていきたいです

共存編【第五話】早朝電車修行

吐き気との共存編

 

🐯 前回までのあらすじ🐯

高校まではストレスフリーの元気ハツラツ、ご飯大好き人間でした。

大学受験二度の失敗により、初めての挫折と、胃腸炎パニック発作を経験。

 

原因不明の謎の吐き気を胃腸薬でごまかしつつ、最後の受験に臨みました。

 

【第五話】早朝電車修行

 

夢の美大

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二浪もして、無事に憧れだった美大生になれました。

(芸大は瞬殺で落ちました)

 

認められた時は今までを吹っ飛ばす位最高に嬉しかったです。

 

 

頑張れば報われるんだ✨

 

夢は叶う!

 

と、夢の国の住民達が声を大にして言っていたのを思い出しました。

 

今なら清らかな心で受け入れられそうです。

 

 

しかし私は健康と両親の大切なお金を代償にしました。

 

今でも応援し援助してくれた両親には大変感謝しています。

 

 

長い通学電車でこじらせる

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大学は実家から遠く、電車とバスで3時間かかる距離でした。

 

通学に一日6時間。

 

もはや旅。

 

 

鉄っちゃんならきっと毎日がパラダイスかもしれません。

(一番上の兄が鉄ヲタでして)

 

しかし私は発作のせいですっかり電車が苦手になっていました。

 

モーター音に耳を傾ける余裕はありません。

 

 

初めの1年は実家から毎日通いました。

 

一限の日は5時台の電車に乗りました。

 

四月のまだ鼻の奥が冷たい空気の中、

 

車窓から見える朝日だけが綺麗でした。

 

 

いつも決まった顔ぶれのおじ様達が数人、

 

首をもたげてぐったりしながら乗っていました。

 

例外なく私も。これ何の修行・・・

 

 

 

昔は部活の朝練や旅行など、余裕で元気だったのに、

 

腸炎になってから朝が異常に弱くなりました。

 

 

音楽を聴いて意識を逸らしたり、発作を我慢したりしてひたすら耐えていました。

 

真面目でドケチゆえの、

 

「遅刻できない」

「授業に出ねば」

 

というプレッシャーがストレスとなり、電車での発作が増えていきました。

 

 

胃腸薬を手放せない

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すっかり胃腸薬は毎日飲むのが日常、朝はよくお腹を下していました。

 

「薬を飲んだから大丈夫。」

 

そう信じていたからか、飲むと少しは楽になりました。

 

 

調子が悪くなったら病院へ行き薬を飲んで治す。

 

それがずっと当たり前だと思っていました。

 

家族もそうしていました。

 

 

胃腸が悪いから胃腸薬を飲んだのです。

 

治るはずなのです。

 

 

母もずっと胃弱で胃薬を飲んでいます。

 

でも何十年も治らないのです。

 

私は遺伝で胃弱なのかなと思い、諦めました。

 

 

朝は食事が喉を通らないため、おにぎりを2つ持たせてもらい、大学に着いてからチビチビとかじりました。

 

おにぎりやパンは、胃腸が辛くても食べることが出来て助かりました。

 

 

 

苦手の排除、本来を取り戻す?

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2年生から大学の近くに一人暮らしをさせて貰え、

 

長い通学電車のストレスが減りました。

 

 

夕方5時には学校を出て、たまに友達と遊び、

 

家に帰り、慣れない自炊をし、好きなテレビを見ました。

 

 

不思議と発作の回数は激減し、胃腸薬の服用も減りました。

 

お通じも安定しています。

 

 

学校では頑張っただけ結果は現れ、自己肯定感も復活し、

 

充実した学生生活を送りました。

 

「沢山練習したおかげだ、二浪も無駄ではなかった

 

とまで思える程回復しました。

 

 

好きなアルバイトをしたり、恋をしたり、

 

楽しんで積極的に展示会を開いたりと活動的で、

 

体調のことは忘れるほど安定していきました。

 

 

ポイント

健康面

・胃腸炎以降、早朝がしんどくなった。(低血圧)

・毎日通学6時間で、ますます電車が苦手になった。

・胃腸薬を飲んでも完治せず、飲み続けた。

・胃が辛い時、おにぎりやパンなら食べられた。

・ストレスが減ったら発作が激減した。

・長年の便秘が治った。

 

精神面

・大学合格で自信を取り戻した。

・真面目すぎて遅刻やサボりを許さなかった。(完璧主義)

・楽しんで活動していたら自己肯定感が回復した。

 

夢が叶い、通学電車のストレスを排除した私は、発作を忘れて楽しい学生生活を送りました。

 

昔のように沢山の食事は摂れなくなっていたけど、だいぶ元気を実感し、不自由せず過ごしていました。

 

高校までも、大学生活も、ストレスがなければ元気でした。

 

しかしストレスフリーで楽しい生活は学生まで。

 

社会人になると体の負担や我慢の連続で、再び体がサインを送ってきたのです。

 

 

⭐️ 第六話に続きます⭐️

 

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