きなことら

主に注文住宅とパニック障害について思ったことを書いていきたいです

難民編【第十二話】不安障害の名医

 

🐯 前回までのあらすじ🐯

高校まではストレスフリーの元気ハツラツ、ご飯大好き人間

大学受験二度の失敗で、初めての挫折と、胃腸炎パニック発作を経験。

発作は早朝の電車猛烈な緊張、会食で条件付きで起こる。(吐き気か下痢)

発作に加え、慢性的な胃腸不良と肩凝りが酷くなり退職。

胃腸科で検査の結果、異常なしと判明。

心療内科を受診したが、薬物療法だけで治ることはなく一年が過ぎた。

 

【第十二話】不安障害の名医

 

名医の診断

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たまたま引っ越した最寄駅に

 

”不安障害の名医”

 

がいらっしゃるとのことで、

 

少しドキドキしながら初診の予約をしました。

 

(後に専門家としてTVに出演される程、

有名な先生であることを知る。)

 

 

「私はなんてラッキーガールなんだ!(30歳)

この地に呼ばれたのではないか!

運命ではないか!?」

 

世の中に偶然はない。

全部必然なのだ。

 

と、どっかで聞いた。

 

 

脳内お花畑で単純なので、

 

期待と希望に溢れていました。

 

 

楽しみに診断を受けたら、

 

衝撃なことを言われました。

 

 

名医

「それはパニック障害じゃないよ。

ただの思い癖だよ。」

 

!?!?!?!?

 

名医

「薬もなるべく飲まない方法にしたいんだけど、

急に辞めると良くないから一応処方しとくね。

様子見て減らしていこう。

カウンセリングをオススメするよ。

 

広場恐怖症”と”嘔吐恐怖症”

 

という診断名だった。。。

 

 

え?癖??

 

癖で吐き気すんの?

 

癖がスゴいの?

 

脳やべーな。

 

 

じゃなくて、

前の先生に誤診された!!

薬漬けにされてしまった!

 

引越してよかった…。

 

 

パニック障害と思い癖の違い

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パニック障害は、

 

安静にしてても突然発作に襲われるもの。

 

だからいつ襲ってくるかわからなくて怖いらしい。

 

確かに怖い、怖すぎる。

 

バイオハザード並に怖い。

 

 

私の場合は”緊張”や”疲れ”という、

 

条件のある時だけ発作が起こるので、

 

それはパニック障害ではないらしいのでした。

(その後発病してしまうのですが・・・)

 

 

パニック障害は脳の病気だから、

 

薬がよく効くらしいけど。。。

 

 

癖は考え方を矯正していくしかないっぽいので、

 

より難易度が上がりました。

 

 

薬が気休めというか効かないなら、

 

カウンセリングしかないと思い、

 

他に選択肢もなかったので

 

受けてみることにしました。

 

 

高額カウンセリングから逃亡

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公認心理士(心理学唯一の国家資格らしい)

によるカウンセリングは、

 

自費診療で60分6千円と高額でした。

 

三ヶ月に一度の心理テストも加わると更に千円。

 

 

それを初めは週一、隔週というかんじで、

 

思考のねじ曲がった癖を修正するには

 

自分一人では難しく、指導者が必要で、

 

時間を要する物っぽかったのです。

 

 

仕事のない私はずっと、

 

貯金を切り崩して病院代を出していました。

 

 

何のための貯金なんだか。

 

無理して苦労して働いたお金が、

 

あっという間に病院に流れていく。

 

楽しむことに使いたかった。

 

 

六千円。

 

一流ホテルでアフタヌーンティできる。

 

毎週できる、セレブやんけ。

 

 

悔しい。

病気にさえならなければ。

(あ、癖だっけ・・・)

 

今頃セレブ奥様の真似事ができたのに。

 

 

お金が大好きでドケチな私。

 

毎回お金が減っていく罪悪感を我慢し、

(そのストレスで治るものも治らない・・・)

 

半年は続けたものの、

 

半年だけでは特に変化を感じられなかったのもあって、

 

とても続かないと思い、

 

先生に何も言わずに逃げてしまいました。

(よくない)

 

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当時はまるで知識がなかったので、

 

カウンセリングも

 

よくわからないことばかりでした。

 

 

水を飲んで、

 

"水が喉を通っていく感覚"

 

を感じる練習とか。

 

 

毎日行動を記録したり。

 

発作を数値化してみたり。

 

 

うん、だからなんだろ?癖治るのかな?

 

てことばかりでした。

 

(後に認知行動療法や、

マインドフルネスだったのだと知りますが。)

 

 

この頃は、病気は先生に治してもらうもの。

 

教えてくれないからわからない。

 

 

とても甘えていました。

 

「自分のことだろうが」

 

とグーパンしてやりたいです。

 

 

今は受動的ではなくなり、

 

それなりに勉強もしたので、

 

マインドフルネスの凄さは今更認識しています。

 

 

あの時ちゃんと調べていたら、知っていたら。

 

脳や体にいいことなんだと知っててやれば、

 

思いこみも手伝って

 

きっと良くなっていたのにと後悔しています。

 

ポイント

健康面

パニック障害ではなく、思いこみ癖だと判明。

広場恐怖症”と”嘔吐恐怖症”と診断された。

 

精神面

・結果がすぐに出ない高額カウンセリングに

とても耐えられなかった。

・名医のいうことすら聞けなくなっていた。

 

◆勉強MEMO◆

ご注意:

一般人の私が、お医者様の言葉、本、ブログ、動画、寛解した方の言葉、実体験等で学んだ知識をメモとして残しておりますこと、ご了承ください。

 

マインドフルネス(瞑想)の効果

人は、

過去を後悔する→鬱っぽくなる

未来を不安に思う→不安症になりやすい

今に注目している時→不安になりづらい

 

”今ここ”に注意を向け、自分の感じている感覚(五感)、感情、思考を観察する。

 

過去の後悔、未来の不安という

否定的な思考から距離を取り

客観的に俯瞰して、冷静に対処できるようになることを目指す。

 

★発作時にパニクらない練習!

発作時は、不安や感情に圧倒され飲み込まれ、

コントロール不能になり恐怖を感じる。

 

マインドフルネスは、

対処や排除はせず冷静に観察する癖をつけることで、

収まっていくのを確認できる。

 

★不安脳→安心脳へ変えられる!

扁桃体を小さくできる

扁桃体

危険を察知し、素早く行動させる。

戦うか逃げるかの原始的な反射。

軽く興奮で不安。凄く興奮で恐怖。

 

不安症や鬱の人は扁桃体が大きくなっている。

過活動になるため、小さなことでも警報を鳴らしてくる。

 

マインドフルネスによって

扁桃体の厚みが減少し、

それに比例しストレスも減少する。

 

前頭前野が活性化する

扁桃体の働きを抑制してくれる。

 

・海馬の一部の回復

記憶や感情をコントロールする。

ストレスで損傷すると、鬱病になる可能性がある。

 

鬱病の脳は

海馬の働きが落ちていて、扁桃体の働きが高まっている状態。

マインドフルネスを行うと、逆になる。

海馬の働きが回復し、扁桃体は活動を落とす。

 

不安脳から安心脳になれる!

 

⭐️ 第十三話に続きます⭐️

 

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