【第四話】初めての発作?
吐気は胃腸炎のせいじゃない?
二度の胃腸炎を経験後、予備校の夏期講習を休んで心身リフレッシュ。
再び予備校へ行くものの、しばらく常に軽い吐き気とお腹の悪さは続きました。
病院で処方された胃腸薬を飲んでごまかしながら通いました。
薬をちゃんと飲んでいれば、そのうち治るだろうと甘い考えの元で。
しばらくしたら、思った通りです!吐き気は治ってきました。
しかし、朝の混んでる電車の中だけは、まだダメでした。
電車の揺れが昔は心地よかったのに、今は気持ち悪い。
途中で逃げられないので、ずっと吐き気を我慢して乗っていました。
胃腸炎の症状の中で、何よりも一番吐気が大っっ嫌いでした。
嫌いすぎて、我慢を繰り返すうちに強烈に記憶に残ってしまい、脳に刻まれ、リンクしやすくなってしまったのかもしれません。
いいことも悪いことも、反復すると定着しちゃう脳。上手に使いたいのに。
前までなんて事なかった30分が辛いのです。
ただ「気持ち悪いなぁ・・・早く扉開いて」で頭がいっぱいです。
前まで電車の中で、何を見て考えて乗っていたのかを思い出せないのです。
しかし帰りの電車も激混みなのに、なぜか吐き気はないのです。
意識が吐き気から逸れている間、絵を描いてる間は忘れられました。
胃腸が悪いなら朝昼晩関係なく辛いはず。
朝の電車内だけなんておかしい。
吐き気の原因はまさか予備校に行きたくないから??精神的ストレス?
「意思が弱いなぁ、登校拒否かもな〜」なんて軽く考えていました。
発作のトリガーは緊張?
入試の日などは緊張からか、特に電車の中での吐き気は酷くなり、
何度か耐えられず電車を降り、ホームでへたり込みました。
その度に親切な方がすぐに声をかけて下さるのです。
つい条件反射で笑顔で
「ありがとうございます、大丈夫です」
といつも言ってしまいます。
でも皆さんベンチまで手を繋いで連れて行って下さるのです。
優しくて優しくて、涙が出る程嬉しかった。。
しかし同時に「人様に迷惑をかけたくない・・・」
という思いが強くなっていきました。
次第に電車が嫌いになっていきました。。。
怖くてご飯をいっぱい食べられない(予期不安発生)
食事も「もし電車の中でキラキラしてしまったら・・・」と怖くて、
電車に乗る前の朝食はなるべく食べないよう、回避行動をしていました。
中学時代、給食で頭がいっぱいだったヤバイ奴だったというのに、もはや別人です。
次第に手の爪が、紙切れのようにペラペラですぐに割れるようになりました。
しかも爪は波打っていて、アトピーは酷く悪化していました。
これも絵の具を触っているから、手が荒れたのだろうと無視しました。
しかしその症状は、その後も10年以上続いたのです。
胃腸炎はとりあえず治ったはずなのに、
ある条件を満たすと発作(私の場合は吐気)を起こすようになっていました。
これが私の、初めてのパニック障害(もどき)発作になります。
この頃は体の事に無知すぎて、何がほっといてダメなことか全くわかっていませんでした。
今なら爪が薄く、波打っていた原因が重度のタンパク質と鉄不足ということがわかります。
そしてそれがどれほどヤバイことなのかも。
体が教えてくれたサイン。それは、
セロトニン(幸せホルモン)が作れないということなのです。
⭐️ 第五話に続きます⭐️
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